ニンニクは秋に種を蒔いて春に収穫しますが、冬の間と収穫直前には必ず葉が枯れてしまいます。
これはニンニクの「生理現象」ですので、収穫には影響ありません。
ただし、原因が「肥料不足や肥料焼け」だったり、「病気や害虫」による被害の場合は、生産に影響が出る可能性があるので注意が必要です。
このセクションでは、「ニンニク の 葉 が 枯れる」の原因と治療法について説明します。
ニンニク の 葉 が 枯れる: 原因
栽培期間中に葉が枯れてしまう原因は主に3つあります。
#1. 生理現象：ニンニクの葉は必ず黄色くなり、2回枯れる
初回は12月から2月の間です。 （地域による気温の違いにより誤差が生じる場合がございます。）
ニンニクは寒くなると成長が止まり休眠してしまいます。 気温が低いため、この時期に展開する葉が黄色くなることがあります。
葉の働きが終わると、5月頃にはまた黄色くなります。
ニンニク玉は成熟すると休眠期に入り成長が止まり、下の葉が黄色くなります。 苗の約3分の2が枯れたら、収穫の準備が整います。
#2. 肥料不足とどこに蒔くか
ニンニクが厳しい冬を乗り越えて安全に収穫できるように、肥沃な土壌を準備し、種球を植えます。
追肥は冬が始まる前の12月と休眠から目覚める2月に発育を促すために施しますが、この2回の追肥を忘れると肥料切れで株が枯れてしまうことがあります。
また、追肥を根に近づけすぎたり、多すぎると根を傷め、肥料焼けを起こして植物が枯れる原因になります。
ニンニクは種球の大きさから驚くほど多くの肥料が必要ですが、播種のタイミングや播種位置には注意が必要です。
冬の間、光合成によって作られた栄養分が根や茎に蓄えられ、春になると収穫された果実に集められて成長します。
そのため、寒さで葉が枯れる前に地上部を十分に生育させることが重要であり、12月の施肥が重要となります。
#3. 害虫と病気
ニンニクは、他の植物から昆虫を防ぐためのコンパニオンプランツとして利用されていますが、害虫も引き寄せます。
アブラムシはとても厄介です。 植物の葉や茎に付着して樹液を吸い、成長を遅らせて枯れを引き起こすだけでなく、ウイルスやモザイク感染症を媒介します。
換気や排水が悪いと、害虫や病気の繁殖が促進される可能性があります。
ニンニクの葉が枯れるのを防ぐ方法
冬場や収穫直前にニンニクがしおれ始めた場合は注意してください。 季節と葉の症状を見てみましょう。
肥料が原因の場合
成長期には、ニンニクは2回施肥されます。
1回目は12月で、その後ニンニクは休眠期に入りますので、葉が枯れても肥料のせいではありません。
注意すべきは2回目の施肥後です。
冬眠から覚める2月中旬に再度追肥をしますが、3月になって全体的に葉が薄くなったら肥料切れです。 このシナリオでは、速効性液体肥料を指示に従って希釈し、結果を観察します。
また、2回目の施肥直後や収穫には早い4月頃に葉が変色する場合は、施肥過多による「肥料焼け」のサインです。
このような場合は、そのエリアに十分な水をかけて土から肥料を洗い流すか、新しい土を加えて吸収させます。
害虫や病気が原因の場合
ニンニクの香りの元となる化合物であるアリシンは虫を寄せ付けないとされていますが、必ずしも害虫の被害を防ぐわけではありません。
収穫直前、特に 4 月から 6 月にかけて、ニンニクの葉にアブラムシが発生することがあります。
アブラムシは非常に多く存在し、モザイク病などの病気を引き起こすウイルスを媒介する可能性があるため、見つけたらすぐに駆除しましょう。 特定の殺虫剤を使用することで、それらを排除するだけでなく予防することもできます。
また、植物がアブラムシに対して敏感になるため、窒素が豊富な肥料の過剰摂取は避けてください。
ニンニクがかかりやすい病気は何ですか？
さび病
真菌の感染によって引き起こされる病気で、葉の表面に黒、茶色、または白の斑点が形成されます。
病気がまだ初期段階にある場合は、斑点のある葉を取り除いて廃棄する必要があります。 ただし、症状が進行している場合は、病気の蔓延を防ぐために植物全体を除去する必要があります。
春腐れ
種球を蒔いて本葉が2～3枚出ると葉先が先細になります。 症状が悪化した場合は、葉の根元や球根が腐ってから株全体を引き抜いて、蔓延する前に処分してください。
葉枯れ病
斑点や黄色っぽい縦線ができたり、先端が枯れたりすることがあります。 早期に発見した場合は、適切な殺菌剤を使用し、排水を強化し、乾燥した状態に保ちます。
風通しや日当たりが不十分な場所では、アブラムシや春腐れ病、葉枯れ病が発生しやすいので、ニンニクを多数栽培する場合は、複数の株を密に植えることを避け、日当たりと水はけの良い雰囲気を作ります。
天然の植物刺激剤であるHB-101は、植物自身の免疫力を高めるだけでなく、成分に含まれる「フィトンチッド」と呼ばれる化学物質のおかげで外敵から植物を守ります。
また、土壌中の有用微生物の増殖を促進し、土壌の栄養バランスを保ち、良質な土壌づくりに役立つため、農家の間でも人気の刺激剤です。
ニンニクの葉を長く新鮮に保つ方法
ニンニクの葉を水の入ったコップの中に窓の横に置きます:
ばかげているように聞こえるかもしれませんが、これはニンニクの葉を保存する非常に興味深い方法で、ニンニクの新鮮さを保つだけでなく、葉が成長し続けることも可能にします。
ニンニクの葉がこぼれないように十分な高さの、底が厚い瓶を用意します。 保存したい量のニンニクの葉を瓶の中に入れます – ニンニクの葉の根元を瓶の底に置きます。 ニンニクの葉の根元が隠れるくらいの量の冷水を注ぎ、窓枠に置きます。
根の下に水を与えると、ニンニクの葉をより長く新鮮に保つことができます。 食事に必要な量のニンニクを取り、残りは瓶に保管し、定期的に水を交換することを忘れないでください。
ニンニクの葉を冷蔵庫で保存する方法:
冷蔵庫に入れるのが、ニンニクの葉を保存する最も一般的で簡単な方法です。
真空袋や容器に入れて冷蔵庫で保存するだけで、にんにくの葉を保存することができます。
真空袋がない場合は、ビニール袋を使用しても構いませんが、袋の中に水が滞留しないように、あまりきつく縛らず、小さな通気穴を残してください。 水がかかると葉が枯れてしまいます。
まとめ
ニンニクの葉は栽培期間中に生理現象により冬季と収穫直前の2回枯れます。 さらに、肥料の過剰または不足、または害虫や病気の被害の結果として、葉や植物が枯れる可能性があります。
しかし、病気や害虫の場合は、早期に発見して治療することで感染を防ぐことができます。
ニンニクは野菜の中でも栽培期間が長いため、根が土にしっかりと根付いていないと大きな球根に成長しません。 これには肥沃でふわふわした土壌が不可欠です。 大きなニンニクを収穫するには、良質な堆肥をたっぷりと施し、深さ20cm以上に耕します。
